TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)とは!という疑問についてお答えします。
それは、卓を囲みながら会話を中心として物語を語り紡いでいくゲームです。
(;・W・)<…なんだか大雑把な説明だな。もっと具体的になんかないの?
と思ったかもしれません。ここで、下記にゲームの流れの例を紹介します。
※当記事はTRPGの基本的なことを説明しますので、具体的な説明はまた別記事に記載します。
ゲームマスター「君たちの目の前には、棍棒を背負った二体のゴブリンが居る」
ゲームマスター「彼らは後ろにある洞窟の見張り兵のようだ。しかしながら彼らは手に持っている骨付き肉を貪っているためか警戒心が薄いように感じる」
ゲームマスター「さて、君たちは洞窟の中にあると言われている宝物を回収しなければいけない。どうします?」
プレイヤー1「ゴブリンに奇襲を仕掛ける一択でしょ」
プレイヤー2「ただ奇襲するより裏をかくほうがいいのでは?二匹同時に不意打ちを掛けることが出来ますか?」
ゲームマスター「OK。まずは隠密判定をしてもらおうか」
プレイヤー1「(ダイスを振ってコロコロ)あっ、やべ。失敗した」
プレイヤー2「(ダイスを振ってコロコロ)おっ、こっちは成功だ!」
ゲームマスター「プレイヤー2の方は不意打ちに成功したため、気づかれずに背後からゴブリンを昏倒させることに成功した」
ゲームマスター「一方でプレイヤー1は木の枝を踏んだためにゴブリン1に二人は気づかれてしまう。戦闘開始だ」
プレイヤー1「んまあ一体だし大丈夫でしょ」
プレイヤー2「…運が悪ければゴブリン1体に全滅させられるやつが居ると冒険者記録にも載ってるらしいぞ」
このようにTRPGでは、ゲームマスターと呼ばれるシナリオ進行役と、プレイヤーと呼ばれる参加者に別れて、会話やサイコロを用いて物語を作っていく、というのが目的のゲームになります。
今回の記事ではあくまで私主観におけるTRPGの魅力について語りたいと思います。
人によってTRPG感が異なっていたり、私自身のTRPGの知識の不足により、間違っている部分や曖昧な部分もありますが、どうか多めに見て頂けたらと思います。
目次
TRPGの性質について
「TRPG」ーこの記事を訪問して頂いた以上は、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
Table talk Roll Playing Game(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)の頭文字を取ってTRPGです。
テーブル上で行うRPGであり、ジャンルとしてはボードゲームの一種になります。
RPGの要素について
まずはRPGと聞くと「ドラゴンクエストシリーズ」や「ファイナルファンタジー」「クロノトリガー」などのゲームが目に浮かぶと思います。
しかしそもそも「RPG」って何?と言われると意外とわからない人が多いのではないでしょうか?
RPGとは、Roll:役割を Playing:演じる Game:遊び、ゲームの略称とされています。
つまり、とある物語に沿って、その物語に存在しているキャラクターを演じるゲームとなっています。
この概念で言えばドラクエが一番わかり易いかと思われます。
ドラクエは得てして主人公は話すことができません。また、答えを示さなれけばならないときは「はい」or「いいえ」を選択する必要があります。その答え次第で物語は別の角度で展開していきます。
なぜその選択をプレイヤー自信に委ねるかと言うと、ドラクエ主人公はそのキャラ自体の人格というよりも、プレイするプレイヤーの人格が主軸となっているからですね。
その体験によって、ゲーム自体に没入感を生み、あたかも自分自身がゲーム世界に入り込んだという体感を得ることが出来ます。
知る人ぞ知るTESシリーズの「Oblivion」「Skyrim」や、ある意味究極のRPG「ソードアート・オンライン」のような作品がイメージしやすいですね。
ボードゲームの要素について
ボードゲームとはその名の通りボード(盤)の上にコマやサイコロ、カードやコマを置いて遊ぶゲームです。
そのため、子供時代に遊んだであろうスゴロクや人生ゲームを始めとして、日本では囲碁や将棋、チェスもボードゲームと言えます。
また、ボードゲーム同好会で言えば、カタンやドミニオン、キャットアンドチョコレート、ハゲタカのえじきなども挙げられてきますね。
ボードゲームはルールやジャンルが多種多様に存在するため、一概にこれ!という説明はしにくいです。
筆者自身はボードゲーム自体にはあまり明るくないので、個別の記事はありません。ご容赦ください。
総合・TRPGについての説明
ロールプレイングゲームとボードゲームについてのイメージが付いたところで、TRPGの基本的なプレイについて話しますと、大雑把に箇条書きします。
- 参加人数:2~6人くらい。ゲームによっては増えたり減ったりする。
- ゲームマスター役割:1人がゲームマスター、シナリオ作成とゲーム進行。映画監督・脚本家・演出家
- プレイヤー役割:ゲームマスター以外の参加者全て。ゲームマスターのシナリオに沿ってキャラクターを作り、ゲームマスターのシナリオに沿ってキャラクターを動かす。俳優
- ゲームの進行:ゲームマスターがダイスを振って判定するなど指示を出したり、プレイヤーが選択肢を選ぶなど
- TRPGのゴール:冒険を通してゲームマスター、プレイヤーが楽しむ。
という流れになります。
イマイチ流れが分かりづらいですか?一番最初の例をもう一度読んで、それを踏まえてこれの続きと最後の雰囲気について例を見てみましょう。
ちょっと読みづらいので、ゲームマスターはGM、プレイヤー1、2はPL1,PL2と略します
GM「君たちの目の前には、棍棒を背負った二体のゴブリンが居る」
GM「彼らは後ろにある洞窟の見張り兵のようだ。しかしながら彼らは手に持っている骨付き肉を貪っているためか警戒心が薄いように感じる」
GM「洞窟周りは骨や食いかけもあって不衛生極まるね。さて、君たちは洞窟の中にあると言われている宝物を回収しなければいけない、と依頼されていますが…どうします?」
PL1「ゴブリンに奇襲を仕掛ける一択でしょ」
PL2「ただ奇襲するより裏をかくほうがいいのでは?二匹同時に不意打ちを掛けることが出来ますか?」
GM「OK。まずは隠密判定をしてもらおうか」
PL1「(ダイスを振ってコロコロ)あっ、やべ。失敗した」
PL2「(ダイスを振ってコロコロ)おっ、こっちは成功だ!」
GM「プレイヤー2の方は不意打ちに成功したため、気づかれずに背後からゴブリンを昏倒させることに成功した」
GM「一方でプレイヤー1は木の枝を踏んだためにゴブリン1に二人は気づかれてしまう。戦闘開始だ」
PL1「んまあ一体だし大丈夫でしょ」
PL2「…運が悪ければゴブリン1体に全滅させられるやつが居ると冒険者記録にも載ってるらしいぞ」
GM「紆余曲折あったが、君たちは洞窟奥に鎮座している綺麗な宝箱を発見する」
PL1「…今までの冒険でさあ、綺麗な宝箱なんて見なかったよなあ」
PL2「ここの洞窟ってGMが念入りに不衛生なことも描写してたし、なんというか、試されてる感じがする?」
PL1「罠って線もありそうだな…GM。この宝箱を開ける前に周りを警戒したい」
GM「ふむ…。(ダイスコロコロ)そうだね、危険感知判定をお願いしようかな」
PL2「これ罠って言ってるようなもんじゃん!(ダイスコロコロ)うし!成功!」
GM「それではプレイヤー2の背後に急に影が立ち、剣を振りかぶる姿が移る。先に気づけたので回避成功ですね。回避した矢先にその影の正体が見えた……なんと、この依頼をしてきた依頼者だった」
PL2「『おい!依頼通りここまで来てやったのに、なんてことしやがる!』」←役割を演じるセリフ
GM「『新人にしては色々思慮深いじゃないか。そうだよ、新人潰せば報酬くれる闇ギルドの依頼なんだよ。おとなしく潰されてくれよ!』」
PL1「『そういっていられるのも今のうちだよ!行くぞ!PL2!』」戦闘開始
GM、PL1、PL2「「「おつかれさまでした~!!」」」
PL1「いやあ、まさか初っ端から悪意のある依頼だったなんて、この二人は不運だなあ」
PL2「というか俺らが気づかなければ不意打ちされてたパターンだったの?GM」
GM「あー、あれね。実は宝箱回収した時点でシナリオ終わりだったの」
PL1、PL2「「………え?」」
GM「意外と二人ともHPとか余裕そうだったし、アドリブ入れても面白そうだったかなあって。楽しめたでしょ?」
PL1、PL2「「……まじかよ」」
PL1「でもギリギリだったからすげー楽しかった」
PL2「だからといってキメロールプレイしてるのにダイス運振るわないPL1はかっこ悪かった」
PL1「やめろよ!気にしてるんだから!」
上記の例を読んでいると、ダイスという言葉が頻繁に出てきます。
ドラゴンクエストでは攻撃の判定はシステム上で確立や乱数によって攻撃が当たったり外れたり、また威力もシステムで変わったりします。
一方でTRPGではそんな機械等も存在しないため、リアルにサイコロを用いて当たったか外れたかを決めたりしますね。
また選択肢自体も具体的に明示されているときもあれば、プレイヤーの判断に委ねたりもします。
むしろTRPGにおいては選択肢が二つだけしかないということはなく、プレイヤーの発想次第で3つ4つと増えていきます。ゲームマスターはプレイヤーの選択でシナリオ自体を変更したりしなければいけません。
( ・W・)<結構アドリブとかも入れられるので、状況によって変化させたり深読みしたりしてシナリオ自体が変わるとかいうハプニングもあったりしてね。凄く楽しいです。
筆者の中で、TRPGの何が一番おもしろいかと言うと、元々あるシナリオでもGMやPLの動き方次第では全く別の側面の物語が生まれるという点ですね。
これは現代のデジタルゲームにおいてはほぼ実装し得ないであろう性質になります。
…なんとなくイメージはつかめてきたでしょうか。ここから更にイメージを深めたいなら、動画サイト等でTRPGについて検索すると「リプレイ動画」などが挙げられていますので、それを参照すると良いかと思われます。
TRPGの中では「アジアンパンクTRPGサタスペ」をレビューした記事もあります。
こちらも参考程度に御覧ください!
TRPGは現代社会の今でこそ輝くゲーム
友人が少ない、隣人すら知らない、共通の趣味がない、といったことで大都会なのに知ってる人が少なすぎる
なんてことは多いと思います。
確かに電気のゲームは面白いですし私もやっています。
しかし対面でやっているわけではないので、顔を見ながらプレイすることは殆ど無いと思います。
対面でプレイしているわけではないので、実際に現代社会と同様にコミュニケーションを取っているわけではないので、
そんな中で私はTRPGについて知ることができ、一度TRPGに参加(この時は体験会みたいなものだった)しました。
そこでは小さいテーブルにひしめく4人。和気あいあいと雑談したりお菓子を食べたりしながらプレイしていました。
中には年長者のような方たちもいましたが、同じ趣味ということもあってか皆さん打ち解けているような感じでした。
私は緊張しながらも参加し、終盤では私もいつの間にか同じようにリラックスしながら自然と会話できていたのを今でも覚えています。
その後オンラインセッションという、オンラインで行うTRPGに参加するなどして、数年、そしてそれ以降の趣味になるものとして今でもTRPGに参加しています。
結論
まとめると、TRPGは楽しいだけではなく、会話や場を共有して、人と人との関わりを行うことができるコミュニケーションツールとなっており、非常に楽しい趣味となっています。
つい最近はYouTuber同士でTRPGを行ったり、TRPGツールが開発されているなどさらに動きが活発化されています。
その中で、当記事ではどどんとふの後継である「Quoridorn」を応援しています!
良かったらこの記事も見てください!
2/16 分かりづらい部分を修正してみました。
6/1 全面的に加筆修正をし、長めのリプレイを入れてみました。