英語を覚えたいがために読んだ本その1。『新英語学習法』の感想

日本人なら誰しもが一度は思う『英語を読めるように、話せるようになりたい』という願いは、私も同じように感じます。

しかしこの『英語学習』という分野、何百冊と効かない書籍が出ていたり、新たな教材が出ています。

またその手法自体もアプローチが様々で何から手を付けるべきかはわからなくなってきます。

 

今回はその中で、英語の背景や性質を知って、ネイティブスピーカーが持っている『英語マインド』を身に着けようというコンセプトで話されていた書籍を紹介します。

(当記事は購入をオススメするわけではなく、素直な感想を書くだけですのでご注意ください)

10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための 新英語学習法

――日本人が一生懸命英語を勉強してもなかなか上達しないのは、
これまでの日本の英語学習法が根本的に間違っているからである。
4カ国語を自由に操り、語学習得のコツをマスターした外国人作家が初めて伝授する、
日本人のための独自の英語学習メソッド!
1 英語の「生い立ち」を知れ! ――英語の「正体」がわかる。
2 言葉は「音」で覚えよ! ――ネイティブもスペルが書けない。
3 発音など気にするな! ――ネイティブもみんな訛(なま)っている。
4 語彙(ごい)はねずみ算式に増やせ! ――合理的な「1-3-5」メソッドを使う。
5 「身ぶり言語」を活用せよ! ――その表現力は言葉以上!
などなど、日本人が知らなかった英語のほんとうの姿や、その英語習得法を根本からくつがえす知識・ノウハウが満載。
日本流「エイカイワ」の勉強を続けても、ほんとうの英語は永遠にしゃべれない!

AMAZONでの紹介記事

著者は「雨ニモマケズ」の翻訳等で有名なロジャー・パルバースという方で、現在は東京工業大学名誉教授である。ハーバード大学院で修士号取得後、ワルシャワ大学とパリ大学を留学し、その後は京都産業大学等で語学を教えながら、「戦場のメリークリスマス」の助監督などを務め、作家、劇作家、演出家など幅広い場所で活躍している方とのことです。

母国語である英語を始め、日本語、ロシア語、ポーランド語の講師を務められる程、語学が堪能です。

その方が、この『10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための 新英語学習法』という切り口で、日本人の学習法に対する間違いを指摘しつつ、英語学習の真髄というものを教えている…というのが本書の内容です。

 

( ・W・)<ただ正直な話、確かに良い部分は良いのですが、ちょっと微妙な点もあったのでいくつか紹介したいと思います。

英語の本質は音であるとしながら、発音や話し方よりも単語の覚え方を中心にしている

言語というのは会話が中心として成り立っている、というのは日本語を話す私達でも共通の認識だと思います。

ただ英語を勉強する際に、羅列された単語の意味から覚えていく日本人が未だに居るため、まずは音から覚えようという語り口も理解出来ます。

ただしその割には日本語のカタカナ英語には無い発音が英語にはよくあると言いながら、発音の項ではどこまで行ってもカタカナ読みが書かれているし、発音が終わったと思えば次は単語の覚え方が多く書かれています。

いつ頃発売された本かと思えば2015年で、音で考えるとするならせめてCDやホームページ等で発音の違いとかでも入れればよかったのでは…?と思わずには居られませんでした。

もちろん英語は音から覚える重要さや、単語のイメージや単語の前後に書かれているre-やcon-などの性質、句動詞の仕組みなどについても触れて紹介しているため、その点については英語学習の初学者には使えるものだとは感じました。

しかし、本当に触りの部分しか教えていないため、学習に使えるものかというとやはり微妙です。巷でも、接頭語や接尾語からの単語の意味を考えるという手法について詳しく載せている本はありますし、単語力の明確な増やし方についてもより尖った本は多くあります。

この書籍についても、せめて英語の音もしくは単語どちらかは細かく書いてくれたほうが良かったと思います。ややどっちつかずな印象は拭えませんでした。

英語を話すというのを、精神が大事だと諭している。勉強法とは?

本のタイトルには勉強法、と書いています。

しかしその割には、勉強法というよりも英語に対する考え方、精神的な手法について教えています。

マインドセット、という意味で言うなら勉強法ではありうのですが、海外の人との話し方や、身振り手振りを覚えようなどと言った、おおよそ勉強法とは言い難い話が最後に羅列してきます。

確かに間違っては居ないんです。言語というのは学問ではなくあくまで話し言葉の一つなので、結局相手に伝わるかどうかが大事で、話すことによって英語は磨かれていくというものです。

しかし、勉強法と言うタイトルを銘打つのなら、実際の手法について触れたほうがより分かりやすいと思います。

例えば、留学などの大きいイベントから、テレビや動画などの具体的な番組の紹介やその勉強の仕方など色々ありますが、そういった点もあまり触れていないのが残念だなと思います。

もう少し図とかあっても良かった

英単語を覚えるためにはイメージというのが大事です。

ただ著者は、イメージが大事としながらも、少ない単語例についてだけでもイメージ図を入れることをしなかったせいか、分かりづらい内容に収まってしまっています。

確かに単語帳でも無いのでイメージ図自体は入れなくても問題はないのですが、この本が一体誰向けなのか?と考えた時、「英語の勉強が分からない人、やってても進まない人」向けなのだと思います。

そう考えてみれば、やはりわかり易さという点に重きを入れて、図や表を入れて視覚的に分かりやすいのを入れるべきだったと思います。

まとめ

日本人が英語を上達しない英語学習法という意味で真に役に立つかというと首をかしげるものです。

ですが、著者の「英語はこれこれこういう理由で、実は日本語やロシア語よりも統一感の無く難しい言語だ!」と英語の成り立ちを含めて詳しく説明している点は非常に良いと思います。

英語学習法ではなく、巷であふれる「英語って簡単なんだよ!」派を打ち砕く本を探している方にはオススメの一冊だと思います。

 

本日はここまでです。お疲れさまでした

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