狂気をラップで乗り越えるヤベー女と怪物「OLとアザトース」レビュー

クトゥルフ神話の世界は複雑だけど、なんとなくでもサラッとその世界に浸りたい……

そんな願望をお持ちの方もいると思います。

今では「ゆるふわ」なクトゥルフ様による解説本なども存在しますが、まずは無料で知りたいという方は「OLとアザトースがおすすめです」

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今回の記事では「OLとアザトース」をクトゥルフ神話TRPG好きの私がレビューします。

少しネタバレ要素もあるのでご注意くださいね。

目次

あらすじの前にクトゥルフ神話を知る

クトゥルフ神話はアメリカで生まれた創作ホラー神話です。

「宇宙的恐怖(コズミックホラー)」というジャンルを提唱し、宇宙という超広大な世界を舞台とすることで我々人類では到底立ち向かえない、無価値になる恐怖を取り扱った作品です。

そのためこのホラーに出てくる化け物達は小さい存在を除いて基本的に人間が立ち向かえる存在ではありません。

いわばゾウ対アリのような構図でしょうか。アリ側が人間ですね。

象徴的存在であるクトゥルフは確かに人間が勝てないタコのような化け物ですが、化け物基準で言うと中堅くらいです。

では今作の主題にもあるアザトースについてお話します。

アザトース

外なる神(超強い怪物達)の知性の無い総帥、宇宙が始まった時から存在するもの、魔王……

要するにクトゥルフ神話に登場する怪物達の中でもトップに立つほどの強力な存在です。

アザトースから生まれた神々も多く、この漫画ではナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)が多く登場します。

ただし、冒涜的な言葉を呪詛のように垂れ流し続けるだけの知性の無い存在であるため、意図を持って襲いかかる怪物達よりは相対的に安全かもしれない、そんな存在です。

OLとアザトースの紹介

あらすじ

朝、OLさんが目覚めると、部屋にアザトースがいました。

一話目からこれですからね。出落ちも良いところです。

もちろんアザトースは超危険な存在のため不用意に触ることも出来ず、しかしアザトース自身は何かを召喚し始めたりとてんやわんやな数日を送ります。

そしてある日会社から自宅へ戻ると、部屋にはとあるイケメン執事がいました。

彼はアザトースから産み落とされた、クトゥルフ神話界のトリックスター「ナイアルラトホテップ」です。

事件の影にはやっぱりニャル様であり、大抵の面倒事は彼(彼女)が持ってくるのですが、なぜアザトースが部屋にいるのか……についてはこの後語られていきます。

レビュー

あらすじを見る限りドタバタ日常劇であり、クトゥルフ神話ではかなうわけがない怪物達がデフォルメでドンドン登場してくるため、ギャグ要素もバッチリです。

一方でクトゥルフ神話特有の、シリアスな場面が徐々に見え始めたり、この後どうなるんだ……とハラハラ展開になっていきます。

クトゥルフ神話を知らなければ怪物達が出てきてもなんのこっちゃ分からないと思うかもしれないですが、何話かごとにクトゥルフ神話に関する説明を行っているため、意外と読み進められます。

もしわからなくなったら原作を買えばいいんです。

Kindleまとめ買いで4000円以下です。買いましょう!

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作者について

作者はくぼたふみおさんと言って商業漫画家です。

一方で無料でOLとアザトースを描いているのでクオリティもバッチリです。

代表作には「ぬいぐるみのきもち」があり、男女カップルがぬいぐるみをYES/NO枕替わりに使うハートフルな漫画となって……いません。

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ぬいぐるみは一癖二癖のある性格で、ぬいぐるみ同士で会話を繰り広げる漫画となっています。

その掛け合いはシモネタド直球だったり苛烈だったりと様々です。

それだけでも笑うのですが本当にやばいのは………という気になる作品です。

ニコニコ静画で一部見ることが出来ますので是非見てください。そしてもし気に入ったらKindleで見ましょう。

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もしクトゥルフ神話もしくはTRPGに興味があれば是非この記事も読んでください。

今回は以上です。お疲れさまでした。

https://wiro-houkago.net/coc_review/
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