隠れた名作、武装伝奇TRPG『神我狩』のレビュー

 
ウィロー
腐る職業がない。敵も強い。ヒリヒリした戦闘を楽しめる作品です。

筆者が今までプレイしてきたTRPGの中で、職業バランス、戦闘バランス、キャラクタークリエイトの豊富さにおいて、

武装伝奇『神我狩』がトップクラスとして話題になっても不思議ではないと思っています。

[itemlink post_id=”1772″]

しかしながら、日本で流行っているバトル物TRPGの中では他のエンジンよりも知名度は少ないのかなと個人的には思います。

神我狩は

・調整なしで高い戦闘難易度
・多岐に渡る構成、成長要素
・シーンで組みやすいシナリオ

・サプリメントは難易度が高い
・諸事情により絶版書籍がある
・高レベルになるほど戦闘が重い

という評価になります。

それでは始めていきます。

目次

世界観は現代日本 ~超常現象や化物と対峙する超人キャラ~

神我狩のルルブと必須書籍

神我狩の世界は私達が住んでいる世界と変わりませんが、人知れず暗躍する化け物が居ます。

アラミタマと呼ばれる邪神は断片と呼ばれる強力な力を秘めた物を集め、世界を滅ぼすという野望を持っています。

同じくして、断片を自らの体に宿したカミガカリ」という超人が『人造神器』と呼ばれる武器を手にアラミタマ達と対峙します。

その「カミガカリ」を操作するのが私達プレイヤー側で、「アラミタマ」を操作するのがマスターです。

カミガカリの種族、称号が多い。

私達が使うカミガカリは簡単に遊ぶならサンプルキャラ8体のどれかを選べば良いですが、実際に自分で全て作る場合は選択肢がとても多いです。

基本ルールブックでは、半神半人の封神、吸血鬼等の血を引く夜魔、妖怪の血を引く半妖、魔女や巫女の力を持つ魔術師、ありふれた存在の人間の5種類いて、

そして称号(ここでは能力)には神々が用いた武器や防具、装飾品等を受け継ぐ称号が6種類な上、攻撃型防御型でそれぞれ分かれるため12種類があります。

その中から種族を1種類、称号を2種類選び、初期の段階でそれらの種族称号からいくつかのタレント(実際の能力、技)を選びます。

その豊富さのため、プレイヤーが4人居ても役割を相談しておけば被ることがほぼ無い仕様となっています。

成長要素もしっかりと完備【メリット】

LVが1増えるごとに能力が1つ(5の倍数時は仕様が変化)増えます。初期のルルブ時点でもLV10まであります。

とはいえ実際にLVが1上がれば劇的に環境が替わりやすいため1シナリオごとにそこまで増えることもありません。

そのためもう一つの成長要素に「武器を成長させる」があります。

神我狩では武器は複数種類ありますが、剣の種類は3つしかありません。しかも、片手で持つか両手で持つかそれ以外かの選択肢なのです。

その代わり、武器にはお金で能力を付与出来ます。威力を上げる、命中を上げる、2体以上を同時に攻撃するなど……

成長したら武器を変えるという選択肢が多いゲームがありますが、カミガカリでは初期に獲得した武器をずっと使い続けるみたいなちょっと心躍る要素もあるのです。

戦闘バランスとシーン構成で回しやすい【メリット】

ここからはゲームマスター目線となります。

TRPGで苦労しやすいのが敵のバランス設定と、シナリオ構成になります。

バトルは強すぎても弱すぎてもプレイヤーが楽しめるかといえば楽しみづらく

神我狩は戦闘バランスに力を入れていて、ルールブック単体だけでも歯ごたえのある敵が多いです。

ボスが持つ特殊な技も強力なものが多く、それでいてプレイヤーが出来ることを最大限引き出せる内容となっています。敵のデータも多いです。

シナリオでもシナリオ構成やギミックなども複数例あり、回しやすい印象があります。

シーン構成もまた分かりやすく、それぞれのプレイヤーのハンドアウトに合わせることが出来るため場面の変遷にも苦労をしません。クトゥルフではその場面に移動するためには、ちょっと強引にでも移動させたりしなければいけませんしね……

戦闘システムが新しく、戦略的である【メリット】

メリットの最後に書きましたが、これは欠かせません。

ダイスプールのように4つのダイスを保管することができ、これを1つもしくは2つ消費して技を放つことが出来ます。

何が戦略的かというと出目が腐りやすいTRPGというゲームでこのダイスプールと出目が交換できるのです。

例えば2d6(2回6面ダイスを降る)で1,2と出た時、ダイスプールから6、出目から1を交換することで6,2となり合計は8となります。

一方考えなければならないのがそのダイスプールの出目を交換した時しっかり技が打てるのかも確認しなければなりません。

何を切って何を温存するのか、その駆け引きがまさに神我狩の魅力なのです。

戦闘は重い【デメリット】

高レベル帯になればなるほど、1戦闘が重くなります。

「割り込み」処理と言って、相手の行動に対してカウンターや何らかの能力を発動させることですが、カードゲームでは定番ですね。

この神我狩のシステムは割り込み処理がレベルが上がるごとに増えていき、LVが5以上あたりになってくると、敵の攻撃が入る前にこちらが攻撃し始めるなどざらにあります。

それに対してさらに敵が割り込んでくることもあるため、1ターンがどんどん長くなります。

バランスは良いと上では語ったものの、高レベル帯になってくるとしっかりと考えなければバランスが崩壊し始めます。

サプリメントで解決しやすくなりますが、初期ルルブだけだと対応しきれない場面が増えるのが難点ですね。

書籍が手に入らない【デメリット】

著者である力造氏は2020年10月18日永眠されました。ご冥福をお祈りします。

最後に制作していた神機エクソダスは準備がされていたため発刊はされたものの、それ以前の書籍は増刷されていないのか各所で売り切れが多発しています。

特に人気の高い関連書籍である「クロノスの原初神器」は定価より2倍以上まで値段が上がってしまっています。

落ち着き次第また増刷されるかもですが……今の所公式アナウンス待ちとなっています。

[itemlink post_id=”2183″]

まとめ

  • 戦闘難易度の高さとバランスの良さが魅力
  • 戦闘システムが魅力的
  • 残念ながら絶版もある。

神我狩はひりついた戦闘を好むプレイヤーにおすすめです。

残念ながら手に入りづらいTRPGとなってしまいましたが、とても楽しいTRPGなので手に入るよう頑張ってください!

シェアお願いします!

コメント

コメントする

目次
閉じる