私の職場…ブラック企業?と思う社会人に読んでほしい『人間使い捨て国家』【書籍レビュー】

疲れた若者社員
入社してから何年も長時間残業してて家に帰る暇もない…。勝手にタイムカードは切られるから残業代も出ない。挙げ句の果てには『うちには有給はない。会社規則で決まっている』と言われて、休日出勤させられた挙げ句に休みもない…。ああ…また明日も会社行かなきゃ…また怒鳴られたりこづかれたりするんだろうな…。首吊りってどうやるんだろう…?

実際にはこれ以上酷い環境で働いている人も居るだろう。ただ、そのブラック度が多かれ少なかれ、奴隷自慢のように足に繋がれた鉄球の重さ自慢だけでTwitterやInstagramに思いの丈をぶつけるだけで終わるのが良いのだろうか?私はそうは思わない。

この日本ではブラック企業が常態化し、人を文字通り「使い捨て」にする企業、そしてそれを黙認する政府が今でものさばっている。それを許せるだろうか?私はそうは思わない。

「経済や政治の事なんて上の人の意向で決まってしまうんだから私達はそれに従うしかないのか?」という人がいるが、私はやっぱりそうは思わない。

彼らブラック企業が恐喝、権力、誤った法律を盾に私達を黙らせてタダ働きをさせようとするなら、我々は一矢報いるために知識と記録を武器にするべきだ。

彼らは文字通り「人を使い捨て」にする血も涙も無い企業なのだから、我々がそれに甘んじる道理は一切無い。

 

そんな私の怒りを与えてくれたのは、この「人間使い捨て国家」という書籍だ。

タイトルから見れば、人間を使い捨てにする現状を見過ごしている国家ないし政府に対する怒りをやたらに書いている書籍かと思えば実際には違う。

実際には日本に対する視点のみならず、マクロな視点では世界での状況、ミクロな視点ではブラック企業の経営者まで多角的な視点で日本全体の問題についてを書いているからだ。

それを話す著者は「ブラック企業被害対策弁護団事務局長」を努めており、ブラック企業被害者を直接担当している弁護士である。<HP>

政府は働き方改革だと、現在のブラック企業に対する改善に向けて努力している…とポーズを取っているが、実態はどうなのかをしっかりと記載している。

巷では悪名高い高度プロフェッショナル制度や、昨今話題になった留学生向けの日本語教室の職業斡旋フランチャイズのコンビニオーナーにまで踏み込んだ本書は、日本国民なら是非手に取っていただきたい書籍だ。

当記事の目標
・ブラック企業とは何かを改めて知りつつ、本書の概要も知る。
・今すぐやっておきたい防御方法を知る。
・本当に困った時の連絡先を知る。
( ・W・)<ここからはちょっと雰囲気を柔らかくして行きますので、肩肘の力を抜いてご覧になってくださいませ。

ブラック企業に多く共通するのは「残業代を払わず、長時間労働をさせる企業」

ブラック企業という言葉自体は、2000年代後半辺りから使われるようになりましたが、実際のところ明確に意味・定義が決まっているわけではありません。

日本の労働を管理している「厚生労働省」も、「ブラック企業」の定義を示していませんが『「ブラック企業」ってどんな会社なの?』や『若者の「使い捨て」が疑われる企業等への重点監督の実施状況』と言ったもので示しています。

これを見ると

  1. 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  2. 賃金不払い残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
  3. このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

としており、基本的に法律や法令に違反しているか否かを見ているようです。

 

一方で「人間使い捨て国家」の著者である明石弁護士は、海外の残業代の割増割合や本来の残業代の意味合いも兼ねて、そもそもの元凶は残業代不払いにあると論じたのです。

残業代は本来、時間外労働をさせないようにするのが目的

本書で指摘されていますが、この残業代がある意味には「時間外労働を抑制する」という最高裁判所の判断があったようです。

その上で、殆どのブラック企業が違法に残業代のカットや抑制、不払いを行っているというのが現状だと話しています。

そのため例え法律違反であろうと「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」と同じように、例え人道的、社会的に反していてもその精神で、「人を使い捨てにする企業」が生まれてしまうのです。

 

この話をすると「残業代が無いと生活できない」という生活残業を推進する層が一定数居るのですが、そもそもそういう精神の人が多いから長時間の残業が横行するし、きっちり残業を払う会社自体も少ないからいつまで経っても残業&不払いのダブルコンボで「人間使い捨て」が止まらないのです。

(そもそも生活残業しないと生活出来ないって、まずは生活資金繰りの改善が必要では?)

そして、車をお持ちの方ならよく分かると思いますが、赤信号無視は犯罪です。(道路交通法第119条)

それと同じようにいわゆる「サービス残業」もまた、違法であり、それを強いるのは犯罪です。(労働基準法第37条)

現在の労働環境はサービス残業が横行し、赤信号を皆で無視しています。結果的に、労働者に事故が発生してしまいます。

怪我や精神疲労ならまだ良い方で、過労死という痛ましい事故も度々発生しています。

最前線で戦う弁護士だからこそ分かる、様々な事例を紹介

上にも書きましたが、著者は弁護士の中でも「ブラック企業」の被害者側に立って弁護士をしています。

そのため、「ブラック企業」の実態とともに、その被害者の事例をいくつか紹介しています。

過労死寸前、過労死が実現してしまった物、過労死や労働災害だと認めるまで数年が経過し続けた事例、海外労働者の痛ましすぎる現状…

著者はそれをあえて淡々と書き続けることで、逆にその想像が掻き立てられ、今の労働環境の実態がありありと浮かび上がります。

今から始められる我が身の守り方

だからと行って今すぐに「今までの未払い残業代を耳を揃えて払ってください!」とは中々行きませんよね。少なくとも僕は無理です。

しかし、どうしても我慢の限界を超えてしまい、どうせ辞めるから残業代払ってもらいたい!と思っても、その証拠が無いことには弁護士が動けない可能性もあります。

実際には日記やメール送信記録なども証拠になりますが、より確実なのはアプリでタイムカードをつけることです。

(ごめんなさい。現在うまくアプリ貼れないです。原因が分かり次第修正します)

自分の出勤、退勤をタイムカードと同様に押すだけのアプリです。他にもGPSで自動的にタイムカードを押してくれるアプリなんてのもあるので参考程度にどうぞ。

この方法は著者もオススメしている方法なので、是非試してみてください。

本当に困った時の頼みの綱【弁護士がいる退職代行】

実際にはこういった違法企業の摘発をしてもらう時は労働基準監督署に頼るのも良いのですが、厚生労働省は現時点では人手不足でありまた重大な方を優先していくためレスポンスがどうしても遅くなりがちです。

また弁護士に依頼するにしても「退職」や「退職金」、「有給」を専門としていない弁護士はやや金額がかさ張ることもありえます。

最近では【弁護士がいない退職代行】もあり、非弁行為となりややグレーな部分もあります。

それをクリアしているのが、【退職代行NEXT】です。

  1. 電話、メール、LINEで無料で相談。
  2. 振り込み
  3. 委任契約書締結
  4. 退職代行の実施
  5. 退職完了!

の簡単な5つのステップで退職が出来る代行サービスです。

上にも上げましたが「専任に弁護士が居る」というのもこのNEXTならではの強みだと思います。

本当にどうしても、自分から退職や有給消化、残業代申請が難しい!という方にはこういう代行サービスが助けとなると思います。

まとめ

日本海庄や、和民、電通、名だたる企業での過労死事件がテレビで取り沙汰されていますが、短いニュースの中で実際の現状を詳しく知る機会は無いと思われます。

だからこそ、この書籍を手に取っていただき、今の日本はこのままで本当にいいのか、皆さん一人一人が考えてほしいと思います。

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